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2004年6月23日

フリーターになっても、理想を追求したい。

先日、会社訪問をさせていただいた者です。
会社説明会と会社訪問がきっかけで、
社長の下で働きたいという意欲が湧いてきました。
3月から就職活動を始めて一番入りたい会社だと感じました。
もし、新卒者の選考で不採用になっても、
自分が初めて「ここで仕事をしたい!」と感じた会社なので
内定をいただいている企業を断り、
1年間フリーター生活をしてでも狙いたいと考えております。

しかし、家族や大学の先生、就職課の人たちには、
私の考えを理解してもらえません。
私としてはモチベーションが無い会社で働くよりは、
一年間苦労してでも自分の目標を目指したほうが
いいような感じがします。
今の世の中を考えたら就職したほうがいいと言われ、
私の考えはまだ子供なのかなと思ってしまいます。
自分の理想の道を進むのか、現実を受け入れて進むべきなのか
迷っています。
近藤社長ならこのような立場になった場合どうしますか?
何かアドバイスをお願いします。

MASA・男性・22歳・学生

近藤 太香巳の回答

そうか!一年間フリーターをしてでも、うちに来たいか。
これまで、ここではとりあげなかったが、
君のような熱い学生さん達から同じような内容のお便りを
沢山もらっている。
その気持ち、とても嬉しく思うぞ。
アドバイスは一つしかない。
その思いや気持ちをうちの人事担当におもいっきり素直にぶつけろ!
その本気が真実として伝われば、君は必ず合格する。
うちは、君のような覚悟と信念を持つ人が大好きだから。
情熱一心に頑張りなさい。

さて、せっかくだから話を少し変えて、
僕が感じた君の心の迷いについて話したい。
世の中には、大きく分けて二通りの人がいる。
「頑張りたい人」と「頑張りたくない人」。

先日、名古屋で説明会を終えた深夜、
一部の社員達と美味しいカレーうどんの店に行った。
その時、後ろの席で、怒鳴り声が聞こえてきた。
耳を傾けると、あるおじさん(上司?)が、
若者(部下)を叱りつけていた。
その内容には意味もなく、ただの酔っぱらいが、
部下に絡んでいるようにしか見えなかった。
若者は、ワナワナと焦りながら謝っていた。
それを見て、僕はとても腹が立った。
このおじさんには、上司としての役割や責任、
そして愛情がまったく感じられない。
部下の可能性を潰している。

そこでだ!この若者が、もしも「頑張りたい人」なのであれば、
彼は選ぶ会社の選択を間違えたと言えよう。
運もなかったのかもしれない。
おそらく、あんなおじさんが上司の会社は、
その上の人もそうだと思う。会社を選択する時は、
ビジネスモデルや将来性のビジョンはもちろん大切だが、
一番重要なのは、会社の環境であり、一緒に仕事をする仲間である。
心通う良き上司、良き仲間がいなければ、
どんな凄いビジネスがあっても楽しくないし、
生きがいも感じられないだろう。
だからこそ、最初の選択は大切だ。
でも、ここは自分が感じる感性による決断をするしかない。

最後に、覚えておいてほしい。
自分が正しく思い信じた道を貫く時、迷いは捨てた方が上手くいく。
就職、いや、人生、何を選択するかは君の自由なのだ。